スクール

Webスクール概要


秋田アロマテラピースクール

Webスクールの概要

○ ハーブの持つ魅力に興味を持ちハーブとアロマの専門店を開業

○ 秋田アロマテラピースクールを開講

  • 1997年(平成09年)06月、
    秋田で初めてのアロマテラピー専門スクール、「秋田アロマテラピースクール」を開講する。
  • 1999年(平成11年)05月、
    フィトテラピースクール」を開講

○ フィトエステティックを実践するためのサロンを開設

  • 2001年(平成13年)10月、
    フィトエステティックサロン「リフレッグ香音(かおん)」を開設する。

○ みなみの香草屋、秋田アロマテラピースクールの活動

2022.12.31 をもちまして、ナード・アロマテラピー協会資格認定校を退校させていただきました。

長い間、大変お世話になりました。
今後は、Web でのアロマセミナーを予定しております。
概要案は、このページの講座案を参照ください。

なお、詳細なレッスン内容については、近日中に公開したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○ インターネットスクールを開講

  • 本校出身の卒業生と共に、
  • 2021年(令和03年)01月、インターネットによる「Webスクール」を開講しました。

○ ナード・アロマテラピー協会資格認定校退校にともない

  • 2023年(令和05年)01月、
  • インターネットによる「植物療法・アロマテラピー講座Web案」を公開しました。

○ Webセミナーに合わせ、一人からの受講が可能です

  • 受講にあたっては、受講者の方々と事前に協議し、可能な限りご希望に添えるような形で受講日や時間を決めていきたいと思います。
  • 1レッスンは二時間で、料金は「11,000円(10,000円に 1,000円の消費税)
  • 初めて秋田アロマテラピースクールを受講するためには、
  • 5,500円(5,000円に 500円の消費税)が別途かかります。

○ 少人数での講座も開講しています

  • 受講生の方々のスケジュールに合わせて行う事も可能です。
  • お問い合わせいただければ幸いです。

ご自身が学びたいオリジナル講座にも対応します

  • 植物療法(フィトテラピー)やアロマテラピーのカテゴリーの中で、
  • ご自身が集中して「学びたいレッスン内容」を、事前にご指定いただき、
  • 1レッスンから学ぶ事も可能です。
  • 1レッスンは二時間で、料金は「13,200円(12,000円に 1,200円の消費税)
  • 初めて秋田アロマテラピースクールを受講するためには、
  • 5,500円(5,000円に 500円の消費税)が別途かかります。

○ Webセミナーでは、FaceTime を使って行います

  • Android」端末、そして、「iOS、iPadOS」端末にも対応しています。
  • PCでは「macOS」にも対応しています。

ガイドContact

秋田アロマテラピースクール

Web講座の概要

植物療法(フィトテラピー)アドバイザーWeb講座

基礎コース 1単位 2時間を 12単位

 
 

1. 基本の受講料

    • 132,00円(120,000円に 12,000円の消費税)

2. 1単位のみの受講も可能

    • ご自身の興味を持たれたレッスンのみの選択受講が可能
    • 11,000円(10,000円に 1,000円の消費税)

3. その他の費用

    • 初めて秋田アロマテラピースクールを受講するために消費税は、
    • 5,500円(5,000円に 500円の消費税)

秋田アロマテラピースクール認定

フィトテラピー アドバイザー

 
 

1. アドバイザー講座を修了されると、

  • フィトテラピー アドバイザーの認定証を発行いたします。

2. その要件として、アドバイザー講座修了時には、修了の試験を実施します。

  • 試験に合格された方には、秋田アロマテラピースクール主催 の
    フィトテラピー アドバイザー」認定ディプロマを発行します。
  • それらの費用は受講料に含まれております。

秋田アロマテラピースクール認定

植物療法(フィトテラピー)アドバイザーWeb講座
講座概要案

 
 
 
  • もともと、秋田アロマテラピースクールでは、体質形態学を中心に、まず、

    ● 胚葉を考えた体質形態学
    ・どの組織が発達してるか、脆弱か
    ・気質特性による情動の変化

    という「胚葉体質学」の考え方を理解していただき、さらに、胚葉別の体質における

    1. 体調傾向
    2. 肌傾向
    3. 考え方

    を学んでいただく事が、とても重要であると考えていました。

    そして、「胚葉体質学」における各体質の把握を、ポイントを踏まえて実践し、実際のカウンセリングに活かせるようなセミナーを常々考えていました。

    カウンセリングの基本は「体質」でしたが、カウンセリングによる体質の把握がとても難しく、そのために、その体質を把握するためのポイントを、各体質ごとに理解する事が大切でした。

    体質の見分け方を、ステップを踏んで捉える事で、「胚葉体質学」による「体質」を把握し、どの組織が他の組織よりもどのくらい発達しているのかを理解する事によって、各々の体質の気質特性や対応方法、そして、体調傾向や肌傾向が判断できるよう学んでいただく事が大切でした。

    体質が把握できれば、各々の体質の体調傾向や肌傾向が、発達部位や脆弱部位との関係から導き出す事ができるからです。

    それら発達部位や脆弱部位の関連性がわかれば、そのような発達部位や脆弱部位によって引き起こされる可能性のある体調傾向や肌傾向もわかってきます。

    特に、「クレッチマー」の「類型論」や、ひまわりの恩師である末富先生の恩師、「ルノー博士」の「発生学や胚葉学」を取り入れた「エステティック」という大きな学問体系を理解し、何故「体質」を中心とした「体質形態学(胚葉体質学)」の考え方が必要であるのか、その基本概念を捉える事がとても重要でした。

    2012.09.16 約一年ぶりの上京とアロマテラピーセミナー 2012
    2013.04.16 車検中の軽トラックに替わり車検切れの車を動かす

    でも投稿しましたが、ドイツの精神科医クレッチマーの「類型論」の考え方を基本に、シゴーやシェルドンなどの考え方を見ることによって、より発生学的な見地から体質を見極める事ができました。

    ○ 外胚葉形
    ・呼吸型(シゴー)
    ・頭脳緊張型(シェルドン)
    ○ 中胚葉形
    ・筋肉型(シゴー)
    ・身体緊張型(シェルドン)
    ○ 内胚葉形
    ・消化型(シゴー)
    ・内蔵緊張型(シェルドン)

    クレッチマーは、神経系の疾患と体型との間の相関関係を調べ、細身型と分裂気質、闘士型と粘着気質、肥満型と躁鬱気質という類型論を発表しました。

    また、シェルドンは、体型と気質の関係を統計学的に研究し,体型と気質の関係に相関関係があることを示しました。

    これらクレッチマーの「類型論」やシェルドンの体型と気質の関係を考慮した「体質形態学」の考え方を、フランスのルイ レイモンド ルノー博士が「エステティック」の概念に取り入れました。

    ルノー博士は、「胚葉学」と「体型と気質との相関関係」を「エステティック」に取り入れることで、「体型」により、どの胚葉が他の胚葉よりも発達しているのかという「体型と胚葉との相関関係」、「体型と気質との相関関係」を明らかにしました。その概念こそが「体質形態学」に他なりません。

    ・体型と気質の関係
    ・体型と三胚葉の関係
    ・三胚葉の発達部位
    ・三胚葉と気質の関係

    体質がわかれば、「気質特性」がわかります。これは、「体型と気質との相関関係」です。

    また、体質がわかり「どの胚葉が発達しているのか」がわかれば、身体のどの部位が他の部位よりも発達しているかがわかります。

    すなわち、「肌傾向」と「体調傾向」が理解できるようになります。

    そして、各々の体質を把握することで、心身の健康を維持し、起こりがちな身体のトラブルを理解して健康管理を行うことが可能となります。

    ですから、体質がわからないと、前へ進むことができません。こういった考え方を基本にしているのが、植物療法(フィトテラピー)でした。

    そして、そのときに利用する素材の選択肢として「ハーブ」やアロマテラピーで利用する「精油」がありました。

    下記の図は、それらの相関関係を簡潔に書き表したものです。

    20180417PhytotherapyConcept

    そのためには、「まず第一に体質の把握」がとても重要でした。

    これらの考え方は、コロンブスの卵的な考え方のため、まだあまり浸透してはいない学問体系でした。

    それでも、下記の記事でも投稿したように、

    2011.06.12 植物療法(フィトテラピー)の基本的な考え方

    体質を把握するための基本的な考え方である「胚葉学」という学問を考えた場合、理論的な考え方に立って三つの胚葉を理解することで、四つの組織(神経、上皮、結合、筋)の様々な組合せによって、器官や器官系が形成されている事がわかっています。

    これらは、理論的な考え方に立った「具体的な思考」に基づいた理論的な考え方です。また、下記の記事で投稿したように、

    2013.05.13 具体的な思考と抽象的な思考のバランスが必要な植物療法

    四つの組織の様々な組合せのみならず、どの組織が、他の組織よりもより発達していたならば、という「抽象的な思考」によって捉えられた胚葉学によって、クレッチマーの「類型論」を基本とした体質との関連性を考える事ができました。

    クレッチマーの「類型論」もまた「抽象的な思考」として捉える事ができるかもしれませんが、それらの関係をより科学的に関連づける事も必要となってきますから、それぞれの考え方の「バランス」がとても重要になってきます。

    このような「創造力とか発想」の生まれる「抽象的な思考」を取り入れる事で、とても独創的な考え方が成り立っているのが、植物療法(フィトテラピー)における「体質形態学」でした。

    このように、植物療法(フィトテラピー)には「具体的な思考」と「抽象的な思考」の両方を「バランスよく併せ持つ考え方」が求められました。

    その事で、植物療法(フィトテラピー)の基本的な概念である体質を理解する事が可能となるだけではなく、

    ● 体質の把握
    ○ それぞれの気質特性を導き出すことが可能
    ・各々の体質への対応方法にも応用
    ・気質特性から導き出される「情動」の変化
    ○ 発達部位や脆弱な部位などを考慮にいれた
    ・「体調傾向」と「肌傾向」

    など、植物療法(フィトテラピー)にとっては、必要不可欠な考え方を導き出す事ができる一方で、

    ・気質特性から導き出される「情動」の変化

    と「福田安保理論」の関係を結びつける事で(下記は一つの例として交感神経の緊張の例)、

    ● 交感神経を緊張させるストレスなどが過度に働き過ぎる事が
    ○ 情動と密接な関わり合いがあり
    ○ その情動に対応すべく主に視床下部を中心に恒常性が働き
    ・視床下部 - 交感神経 - 副腎髄質系
    ・視床下部 - 自律神経 - 免疫系
    ・視床下部 - 下垂体 - 副腎皮質系などを機能させ恒常性を保っているが
    ・そのような状態は心身への様々な不調をもたらし、その状態が長い間続く事で
    ○ 恒常性が破綻し
    ・様々な疾病を形成する

    2014.02.24 生体の恒常性と二つのエネルギー生成系とがんの関係

    このような理論を取り入れる事も「具体的な思考」と「抽象的な思考」の両方を「バランスよく併せ持つ考え方」として、とても重要でした。

    しかも、以上のような考え方によって導き出された情報は、ある意味、何故そのような体調や肌質となっているのかという「原因」にアプローチする事ができました。

    これは理路整然と物事を考える「具体的な思考」に基づく考え方でした。

    また、この事は「予防」という観点からだけではなく、「改善」という側面にも適応する事が可能となります。

    それら様々な情報から、予防や改善、さらには、原因などに対して、多面的に利用できる様々な植物素材(栄養素なども含む)を選択し、どのように適用するのかを考える事で、内面的な健康と、外面的な美しさの調和を維持することが可能となりました。

    逆からのアプローチの仕方、すなわち「より美しく健康で過ごす事ができるためには」という考え方は、「抽象的な思考」に基づく考え方でもありました。

    そして、これもまた植物療法(フィトテラピー)の基本的な考え方でした。

    そういえば、この「福田安保理論」の考え方は、ケモタイプ アロマテラピーにおいては、電子座標系グラフとの考え方とも結びつけて考える事のできる概念でした。

    2012.07.24 抗炎症作用と電子座標系グラフ上の芳香成分類との関係

    では、「福田安保理論」における「顆粒球優位型」と「リンパ球優位型」が、電子座標系グラフにおける「プラス側に分類される体質」と「マイナス側に分類される体質」とに対応し、炎症反応の例を掲げて、各々の体質に起こる炎症反応の鎮静に、電子座標系グラフにおける「マイナス側に分類される精油」と「プラス側に分類される精油」との使い分けが可能となる事を投稿させていただきました。

    さらに、この電子座標系グラフの考え方は「ヒポクラテスの体液体質学(ガレノス理論)」に基づくものでした。そして、この電子座標系グラフを基本として、

    2008.02.17 2008年アロマセミナーと体質形態学
    2012.09.16 約一年ぶりの上京とアロマテラピーセミナー 2012

    でもご紹介しましたが、ケモタイプ アロマテラピーの世界でも、「ルイ・コルマン」の「相貌(そうぼう)心理学」を取り入れて、それぞれの体質の「心理面と挙動」を関連づけた、最も適した精油の処方を考える手がかりとして利用されていました。

    そこでは、

    ・各々の体質に最も適した処方例
    ・各々の体質に起こりがちな疾患や症状の処方例

    を考えることのできる中心的な概念でした。

    相貌心理」というのは、

    1. 顔の輪郭を膨張型と縮小型に分ける
    2. 目、鼻、耳の感覚器官の開きによって外向と内向に分類

    する事で、二つの関連性により、四つの領域を表現することができました。これらの領域は、各々の体質と関連づけられていますので、四つの体質と四つの心理面と挙動とが、

    「それぞれの体質に相当する典型的な代謝傾向、代表的器官、身体や顔つきおよび社会環境での挙動」

    という形で、表現できるようになりました。

    植物療法(フィトテラピー)でも、三つの体質と、それぞれの「気質特性」とを関連づけてカウンセリングに応用されている事は、前述した通りです。

    特に、三つの体質は、発生学を基本とした胚葉学を元に表現されていますから、各々の体質の発達部位、すなわち「代謝傾向や代表的器官」を、上記テーマと同じように考察する事が可能でした。

    そして、「ルイ・コルマン」の「相貌(そうぼう)心理学」と同じように、植物療法(フィトテラピー)では、ドイツの精神科医クレッチマーの「類型論」、アメリカの心理学者シェルドンなどの研究に基づいていました。

    2005.06.11 植物療法の基本は体質学というけれど
    2005.07.11 まず第一に体質の把握

秋田アロマテラピースクール認定

植物療法(フィトテラピー)アドバイザーWeb講座
講座概要案

 
 
 
  •   植物療法(フィトテラピー)では、さらに、肌質を把握することで、実際の体調と肌の状態を理解し、体調・肌傾向と実際の体調・肌との関連性についても考察することが可能となりました。

    また、実際の肌質を見極め、傾向との相違点などを考慮したカウンセリングは、肌質を通して、内面管理や外面管理の方法が「うまくいっていたのか」、あるいは、「不具合を起こす結果を引き起こしていたのか」どうかを見極める事も可能でした。

    この事は、内面の管理や外面の管理の様子を、体質を見極める事と同時に、外側から肌を概観することでカウンセリングすることができました。

    その結果、実際の肌質の状態をカウンセリングすることで、肌傾向とどのように相違しているのかを検証する事ができるだけではなく、内面の管理や外面の管理がうまくいった結果なのか、そうでなかったのかの検証も可能でした。

    それらの事柄は、すべて、実際の肌質が、なぜそのような肌質となったのかの「様々な要因」に対してアプローチすることが出来る事を意味し、それら「様々な要因」に、どのような植物素材を、どのように利用していけばよいのかを考察・判断し、実践する事が可能でした。

    それらの観点からも、肌質をどのようにカウンセリングしたらよいのかというアプローチに対しての理解も必要でした。

    また、肌質に関連しては、「好発部位」という観点からとても重要な意味合いを含んでいました。

    すなわち、顔に好発する「吹き出物」や「色素沈着」も、それらの相対的な発生部位(好発部位)や形状などを分析することで、同じように、身体内外の大切な情報を読み取ることができました。

    好発部位」としての「吹き出物」や「色素沈着」に関連して、それらの「吹き出物や色素沈着」の改善をどの植物素材を持って、どのようにアプローチしていけばよいのかという考え方も重要でした。

    実際に起こっている肌のトラブルの改善には、なぜ、そのような部位に「吹き出物や色素沈着」ができているのかを明らかにし、実際の肌のトラブルである「吹き出物や色素沈着」にどのようにアプローチしていけばよいのかという、複数の考え方を同時に成立させる事も大切でした。

    これらは、「吹き出物や色素沈着」という肌のトラブルの原因と結果に、どのような考え方で、どのように植物素材を適用すればよいのかを考える上で、とても大切なアプローチでした。

    肌質を把握(性状)することで、内因と外因によって様々に引き起こされた「成因」をカウンセリングによって正しく捉え、かつ、好発部位といって、皮膚のある特定部分に好んで発症する「色素沈着」や「吹き出物」の性状や成因を考えながら、その後のカウンセリングやトリートメントに進んで行きます。

    カウンセリングによる分析と、植物素材や栄養素などを用いた解決方法は、植物療法(フィトテラピー)には欠かすことの出来ない考え方でした。

    2008.07.22 植物療法 皮膚科学と化学 その7
    2008.06.24 植物療法 皮膚科学と化学 その6
    2008.05.27 植物療法 皮膚科学と化学 その5

    下記の表は、2001.09 月に作成した「体質学を中心としたカルテ」です。

    今から、20年以上前に作ったものですが、この年の 09月11日には、首都圏に台風 15号が上陸し、そして、同時多発テロのあった年でした。

    ここには、縦横のマトリクス表が展開されているのですが、

    ○ 縦(列)には、大分類、小分類、明細、そして、肌質などの項目が表示されています
    ○ 横(行)には、縦(行)の項目に該当する内容が表示されています
    ・大分類 ~ 体質別の肌質、外面からの要因、内面からの要因
    ・小分類 ~ 体質別の肌傾向、外面要因の小分類、内面要因の小分類
    ・明細 ~ それぞれに該当する内容の明細
    ・肌質 ~ それぞれの肌質の項目

    このカウンセリングシートは、そのシートの左上に描かれている図のように、

    ・現在の肌と体質から判断される肌傾向との関係
    ・現在の肌と外部要因(外面要因)との関係
    ・現在の肌と内部要因(内面要因)との関係

    を、マトリクス表に展開することで、概観できるようになっています。例えば、

    ○ 現在の肌 ~ 乾水性(一つの例)
    ・乾水性と体質から判断される肌傾向との関係
    ・乾水性の肌が化粧品や環境、季節などの外部要因とどのように関連しているのか
    ・乾水性の肌が精神的な作用や身体の疾患などの内部要因とどのように関連しているのか

    を、総合的に概観し、さらに、好発部位から導き出すことのできる様々な内面の要因を加味することで、現在の乾水性の肌となっている要因を考え、それをどのように改善してあげる事ができるのかを判断することのできる表となっています。

    当然のことながら、様々な要因に対しては、ハーブや精油の様々な植物素材で対応することになりますし、栄養管理や生活環境にまで及ぶ事になります。

    下記の表には、いたるところが空欄となっていますが、このようなオリジナルの表を、何の連絡もなく勝手に利用される方々が多いため、そのようにさせていただいた事、ご理解いただければ幸いです。

    20161208SkinTypeAnalysis

植物療法(フィトテラピー)アドバイザーWeb講座

基本コース 1単位 2時間を 12単位

 

 

1. 基本の受講料

    • 132,00円(120,000円に 12,000円の消費税)

2. 1単位のみの受講も可能

    • ご自身の興味を持たれたレッスンのみの選択受講が可能
    • 11,000円(10,000円に 10,00円の消費税)

3. その他の費用

    • 初めて秋田アロマテラピースクールを受講するためには、
    • 5,500円(5,000円に 500円の消費税)

秋田アロマテラピースクール認定

フィトテラピー アドバイザー

 

 

1. フィトテラピー アドバイザー コースを修了されると、

    • フィトテラピー アドバイザーの認定証を発行いたします。 

2. アドバイザー講座修了時には、修了の試験を実施します。

    • 試験に合格された方には、秋田アロマテラピースクール主催 の
      フィトテラピー アドバイザー」認定ディプロマを発行します。
    • それらの費用は、受講料に含まれおります。

3. 1単位のみの受講の場合

    • 受講記録により、12単位を全て修了された場合にのみ、上記要件同様の修了試験を実施後、認定証を発行いたします。

秋田アロマテラピースクール認定

植物療法(フィトテラピー)アドバイザーWeb講座
講座概要案

 

 

  • もともと、秋田アロマテラピースクールでは、体質形態学を中心に、まず、

    ● 胚葉を考えた体質形態学
    ・どの組織が発達してるか、脆弱か
    ・気質特性による情動の変化

    という「胚葉体質学」の考え方を理解していただき、さらに、胚葉別の体質における

    1. 体調傾向
    2. 肌傾向
    3. 考え方

    を学んでいただく事が、とても重要であると考えていました。

    そして、「胚葉体質学」における各体質の把握を、ポイントを踏まえて実践し、実際のカウンセリングに活かせるようなセミナーを常々考えていました。

    カウンセリングの基本は「体質」でしたが、カウンセリングによる体質の把握がとても難しく、そのために、その体質を把握するためのポイントを、各体質ごとに理解する事が大切でした。

    体質の見分け方を、ステップを踏んで捉える事で、「胚葉体質学」による「体質」を把握し、どの組織が他の組織よりもどのくらい発達しているのかを理解する事によって、各々の体質の気質特性や対応方法、そして、体調傾向や肌傾向が判断できるよう学んでいただく事が大切でした。

    体質が把握できれば、各々の体質の体調傾向や肌傾向が、発達部位や脆弱部位との関係から導き出す事ができるからです。

    それら発達部位や脆弱部位の関連性がわかれば、そのような発達部位や脆弱部位によって引き起こされる可能性のある体調傾向や肌傾向もわかってきます。

    特に、「クレッチマー」の「類型論」や、ひまわりの恩師である末富先生の恩師、「ルノー博士」の「発生学や胚葉学」を取り入れた「エステティック」という大きな学問体系を理解し、何故「体質」を中心とした「体質形態学(胚葉体質学)」の考え方が必要であるのか、その基本概念を捉える事がとても重要でした。

    2012.09.16 約一年ぶりの上京とアロマテラピーセミナー 2012
    2013.04.16 車検中の軽トラックに替わり車検切れの車を動かす

    でも投稿しましたが、ドイツの精神科医クレッチマーの「類型論」の考え方を基本に、シゴーやシェルドンなどの考え方を見ることによって、より発生学的な見地から体質を見極める事ができました。

    ○ 外胚葉形
    ・呼吸型(シゴー)
    ・頭脳緊張型(シェルドン)
    ○ 中胚葉形
    ・筋肉型(シゴー)
    ・身体緊張型(シェルドン)
    ○ 内胚葉形
    ・消化型(シゴー)
    ・内蔵緊張型(シェルドン)

    クレッチマーは、神経系の疾患と体型との間の相関関係を調べ、細身型と分裂気質、闘士型と粘着気質、肥満型と躁鬱気質という類型論を発表しました。

    また、シェルドンは、体型と気質の関係を統計学的に研究し,体型と気質の関係に相関関係があることを示しました。

    これらクレッチマーの「類型論」やシェルドンの体型と気質の関係を考慮した「体質形態学」の考え方を、フランスのルイ レイモンド ルノー博士が「エステティック」の概念に取り入れました。

    ルノー博士は、「胚葉学」と「体型と気質との相関関係」を「エステティック」に取り入れることで、「体型」により、どの胚葉が他の胚葉よりも発達しているのかという「体型と胚葉との相関関係」、「体型と気質との相関関係」を明らかにしました。その概念こそが「体質形態学」に他なりません。

    ・体型と気質の関係
    ・体型と三胚葉の関係
    ・三胚葉の発達部位
    ・三胚葉と気質の関係

    体質がわかれば、「気質特性」がわかります。これは、「体型と気質との相関関係」です。

    また、体質がわかり「どの胚葉が発達しているのか」がわかれば、身体のどの部位が他の部位よりも発達しているかがわかります。

    すなわち、「肌傾向」と「体調傾向」が理解できるようになります。

    そして、各々の体質を把握することで、心身の健康を維持し、起こりがちな身体のトラブルを理解して健康管理を行うことが可能となります。

    ですから、体質がわからないと、前へ進むことができません。こういった考え方を基本にしているのが、植物療法(フィトテラピー)でした。

    そして、そのときに利用する素材の選択肢として「ハーブ」やアロマテラピーで利用する「精油」がありました。

    下記の図は、それらの相関関係を簡潔に書き表したものです。

    20180417PhytotherapyConcept

    そのためには、「まず第一に体質の把握」がとても重要でした。

    これらの考え方は、コロンブスの卵的な考え方のため、まだあまり浸透してはいない学問体系でした。

    それでも、下記の記事でも投稿したように、

    2011.06.12 植物療法(フィトテラピー)の基本的な考え方

    体質を把握するための基本的な考え方である「胚葉学」という学問を考えた場合、理論的な考え方に立って三つの胚葉を理解することで、四つの組織(神経、上皮、結合、筋)の様々な組合せによって、器官や器官系が形成されている事がわかっています。

    これらは、理論的な考え方に立った「具体的な思考」に基づいた理論的な考え方です。また、下記の記事で投稿したように、

    2013.05.13 具体的な思考と抽象的な思考のバランスが必要な植物療法

    四つの組織の様々な組合せのみならず、どの組織が、他の組織よりもより発達していたならば、という「抽象的な思考」によって捉えられた胚葉学によって、クレッチマーの「類型論」を基本とした体質との関連性を考える事ができました。

    クレッチマーの「類型論」もまた「抽象的な思考」として捉える事ができるかもしれませんが、それらの関係をより科学的に関連づける事も必要となってきますから、それぞれの考え方の「バランス」がとても重要になってきます。

    このような「創造力とか発想」の生まれる「抽象的な思考」を取り入れる事で、とても独創的な考え方が成り立っているのが、植物療法(フィトテラピー)における「体質形態学」でした。

    このように、植物療法(フィトテラピー)には「具体的な思考」と「抽象的な思考」の両方を「バランスよく併せ持つ考え方」が求められました。

    その事で、植物療法(フィトテラピー)の基本的な概念である体質を理解する事が可能となるだけではなく、

    ● 体質の把握
    ○ それぞれの気質特性を導き出すことが可能
    ・各々の体質への対応方法にも応用
    ・気質特性から導き出される「情動」の変化
    ○ 発達部位や脆弱な部位などを考慮にいれた
    ・「体調傾向」と「肌傾向」

    など、植物療法(フィトテラピー)にとっては、必要不可欠な考え方を導き出す事ができる一方で、

    ・気質特性から導き出される「情動」の変化

    と「福田安保理論」の関係を結びつける事で(下記は一つの例として交感神経の緊張の例)、

    ● 交感神経を緊張させるストレスなどが過度に働き過ぎる事が
    ○ 情動と密接な関わり合いがあり
    ○ その情動に対応すべく主に視床下部を中心に恒常性が働き
    ・視床下部 - 交感神経 - 副腎髄質系
    ・視床下部 - 自律神経 - 免疫系
    ・視床下部 - 下垂体 - 副腎皮質系などを機能させ恒常性を保っているが
    ・そのような状態は心身への様々な不調をもたらし、その状態が長い間続く事で
    ○ 恒常性が破綻し
    ・様々な疾病を形成する

    2014.02.24 生体の恒常性と二つのエネルギー生成系とがんの関係

    このような理論を取り入れる事も「具体的な思考」と「抽象的な思考」の両方を「バランスよく併せ持つ考え方」として、とても重要でした。

    しかも、以上のような考え方によって導き出された情報は、ある意味、何故そのような体調や肌質となっているのかという「原因」にアプローチする事ができました。

    これは理路整然と物事を考える「具体的な思考」に基づく考え方でした。

    また、この事は「予防」という観点からだけではなく、「改善」という側面にも適応する事が可能となります。

    それら様々な情報から、予防や改善、さらには、原因などに対して、多面的に利用できる様々な植物素材(栄養素なども含む)を選択し、どのように適用するのかを考える事で、内面的な健康と、外面的な美しさの調和を維持することが可能となりました。

    逆からのアプローチの仕方、すなわち「より美しく健康で過ごす事ができるためには」という考え方は、「抽象的な思考」に基づく考え方でもありました。

    そして、これもまた植物療法(フィトテラピー)の基本的な考え方でした。

    そういえば、この「福田安保理論」の考え方は、ケモタイプ アロマテラピーにおいては、電子座標系グラフとの考え方とも結びつけて考える事のできる概念でした。

    2012.07.24 抗炎症作用と電子座標系グラフ上の芳香成分類との関係

    では、「福田安保理論」における「顆粒球優位型」と「リンパ球優位型」が、電子座標系グラフにおける「プラス側に分類される体質」と「マイナス側に分類される体質」とに対応し、炎症反応の例を掲げて、各々の体質に起こる炎症反応の鎮静に、電子座標系グラフにおける「マイナス側に分類される精油」と「プラス側に分類される精油」との使い分けが可能となる事を投稿させていただきました。

    さらに、この電子座標系グラフの考え方は「ヒポクラテスの体液体質学(ガレノス理論)」に基づくものでした。そして、この電子座標系グラフを基本として、

    2008.02.17 2008年アロマセミナーと体質形態学
    2012.09.16 約一年ぶりの上京とアロマテラピーセミナー 2012

    でもご紹介しましたが、ケモタイプ アロマテラピーの世界でも、「ルイ・コルマン」の「相貌(そうぼう)心理学」を取り入れて、それぞれの体質の「心理面と挙動」を関連づけた、最も適した精油の処方を考える手がかりとして利用されていました。

    そこでは、

    ・各々の体質に最も適した処方例
    ・各々の体質に起こりがちな疾患や症状の処方例

    を考えることのできる中心的な概念でした。

    相貌心理」というのは、

    1. 顔の輪郭を膨張型と縮小型に分ける
    2. 目、鼻、耳の感覚器官の開きによって外向と内向に分類

    する事で、二つの関連性により、四つの領域を表現することができました。これらの領域は、各々の体質と関連づけられていますので、四つの体質と四つの心理面と挙動とが、

    「それぞれの体質に相当する典型的な代謝傾向、代表的器官、身体や顔つきおよび社会環境での挙動」

    という形で、表現できるようになりました。

    植物療法(フィトテラピー)でも、三つの体質と、それぞれの「気質特性」とを関連づけてカウンセリングに応用されている事は、前述した通りです。

    特に、三つの体質は、発生学を基本とした胚葉学を元に表現されていますから、各々の体質の発達部位、すなわち「代謝傾向や代表的器官」を、上記テーマと同じように考察する事が可能でした。

    そして、「ルイ・コルマン」の「相貌(そうぼう)心理学」と同じように、植物療法(フィトテラピー)では、ドイツの精神科医クレッチマーの「類型論」、アメリカの心理学者シェルドンなどの研究に基づいていました。

    2005.06.11 植物療法の基本は体質学というけれど
    2005.07.11 まず第一に体質の把握

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植物療法(フィトテラピー)アドバイザーWeb講座
講座概要案

 

 

  • 植物療法(フィトテラピー)では、さらに、肌質を把握することで、実際の体調と肌の状態を理解し、体調・肌傾向と実際の体調・肌との関連性についても考察することが可能となりました。

    また、実際の肌質を見極め、傾向との相違点などを考慮したカウンセリングは、肌質を通して、内面管理や外面管理の方法が「うまくいっていたのか」、あるいは、「不具合を起こす結果を引き起こしていたのか」どうかを見極める事も可能でした。

    この事は、内面の管理や外面の管理の様子を、体質を見極める事と同時に、外側から肌を概観することでカウンセリングすることができました。

    その結果、実際の肌質の状態をカウンセリングすることで、肌傾向とどのように相違しているのかを検証する事ができるだけではなく、内面の管理や外面の管理がうまくいった結果なのか、そうでなかったのかの検証も可能でした。

    それらの事柄は、すべて、実際の肌質が、なぜそのような肌質となったのかの「様々な要因」に対してアプローチすることが出来る事を意味し、それら「様々な要因」に、どのような植物素材を、どのように利用していけばよいのかを考察・判断し、実践する事が可能でした。

    それらの観点からも、肌質をどのようにカウンセリングしたらよいのかというアプローチに対しての理解も必要でした。

    また、肌質に関連しては、「好発部位」という観点からとても重要な意味合いを含んでいました。

    すなわち、顔に好発する「吹き出物」や「色素沈着」も、それらの相対的な発生部位(好発部位)や形状などを分析することで、同じように、身体内外の大切な情報を読み取ることができました。

    好発部位」としての「吹き出物」や「色素沈着」に関連して、それらの「吹き出物や色素沈着」の改善をどの植物素材を持って、どのようにアプローチしていけばよいのかという考え方も重要でした。

    実際に起こっている肌のトラブルの改善には、なぜ、そのような部位に「吹き出物や色素沈着」ができているのかを明らかにし、実際の肌のトラブルである「吹き出物や色素沈着」にどのようにアプローチしていけばよいのかという、複数の考え方を同時に成立させる事も大切でした。

    これらは、「吹き出物や色素沈着」という肌のトラブルの原因と結果に、どのような考え方で、どのように植物素材を適用すればよいのかを考える上で、とても大切なアプローチでした。

    肌質を把握(性状)することで、内因と外因によって様々に引き起こされた「成因」をカウンセリングによって正しく捉え、かつ、好発部位といって、皮膚のある特定部分に好んで発症する「色素沈着」や「吹き出物」の性状や成因を考えながら、その後のカウンセリングやトリートメントに進んで行きます。

    カウンセリングによる分析と、植物素材や栄養素などを用いた解決方法は、植物療法(フィトテラピー)には欠かすことの出来ない考え方でした。

    2008.07.22 植物療法 皮膚科学と化学 その7
    2008.06.24 植物療法 皮膚科学と化学 その6
    2008.05.27 植物療法 皮膚科学と化学 その5

    下記の表は、2001.09 月に作成した「体質学を中心としたカルテ」です。

    今から、20年以上前に作ったものですが、この年の 09月11日には、首都圏に台風 15号が上陸し、そして、同時多発テロのあった年でした。

    ここには、縦横のマトリクス表が展開されているのですが、

    ○ 縦(列)には、大分類、小分類、明細、そして、肌質などの項目が表示されています
    ○ 横(行)には、縦(行)の項目に該当する内容が表示されています
    ・大分類 ~ 体質別の肌質、外面からの要因、内面からの要因
    ・小分類 ~ 体質別の肌傾向、外面要因の小分類、内面要因の小分類
    ・明細 ~ それぞれに該当する内容の明細
    ・肌質 ~ それぞれの肌質の項目

    このカウンセリングシートは、そのシートの左上に描かれている図のように、

    ・現在の肌と体質から判断される肌傾向との関係
    ・現在の肌と外部要因(外面要因)との関係
    ・現在の肌と内部要因(内面要因)との関係

    を、マトリクス表に展開することで、概観できるようになっています。例えば、

    ○ 現在の肌 ~ 乾水性(一つの例)
    ・乾水性と体質から判断される肌傾向との関係
    ・乾水性の肌が化粧品や環境、季節などの外部要因とどのように関連しているのか
    ・乾水性の肌が精神的な作用や身体の疾患などの内部要因とどのように関連しているのか

    を、総合的に概観し、さらに、好発部位から導き出すことのできる様々な内面の要因を加味することで、現在の乾水性の肌となっている要因を考え、それをどのように改善してあげる事ができるのかを判断することのできる表となっています。

    当然のことながら、様々な要因に対しては、ハーブや精油の様々な植物素材で対応することになりますし、栄養管理や生活環境にまで及ぶ事になります。

    下記の表には、いたるところが空欄となっていますが、このようなオリジナルの表を、何の連絡もなく勝手に利用される方々が多いため、そのようにさせていただいた事、ご理解いただければ幸いです。

    20161208SkinTypeAnalysis

アロマ アドバイザー Web 講座

基礎コース 1単位 2時間を 12単位

 

 

1. 受講料

    • 132,000円(120,000円に 12,000円の消費税)

2. 1単位のみの受講も可能

    • ご自身の興味を持たれたレッスンのみの選択受講が可能
    • 11,000円(10,000円に 10,00円の消費税)

3. その他の費用

    • 初めて秋田アロマテラピースクールを受講するためには、
    • 5,500円(5,000円に 500円の消費税)

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1. アロマ アドバイザー コースを修了されると、

    • アロマ アドバイザーの認定証を発行いたします。

2. アドバイザー講座修了時には、修了の試験を実施します。

    • 試験に合格された方には、秋田アロマテラピースクール主催 の
      アロマ アドバイザー」認定ディプロマを発行します。
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    • 受講記録により、12単位を全て修了された場合にのみ、上記要件同様の修了試験を実施後、認定証を発行いたします。

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講座概要案

 

 
  •   ケモタイプ・アロマテラピーで利用する精油には、「三つの作用」を利用することのできる優れた特徴がありました。

    そして、この「三つの作用を同時に適用」する事を可能とするのは、植物素材の中で唯一「精油」だけでした。

    その三つの作用とは、

    1. 体質に合った精油の作用(電子座標系グラフ)
    2. 嗅覚作用(好きな香り)
    3. 薬理作用(生化学的な作用)

    でした。

    これら精油の持つ特徴を利用する事で、「体質や条件に応じた精油」の選択をスムーズに行い、それら目的にあった複数の精油の「香り」の中から、好みの香りの精油を選択し、その選択された精油の「生化学的な利用法」を考慮に入れながら、適用していくことが可能となります。

    特に、精油の選択に、電子座標系グラフを考慮に入れる事で、神経系、特に自律神経系や内分泌系、そして、免疫系との関連性を時系列的に把握することで、その時々の条件によって、動的に変化する生体の仕組みを関連づけて、精油の果たす役割を「薬理作用」の面から、そして、「嗅覚作用」の面から、さらには、「体質に合った最適な精油の選択」が可能となる考え方を取り入れています。

    電子座標系グラフでは、心身の状態(体質)と、その心身の状態を「調整」する役割を果たすと見られる「精油」との関係を概観することが可能でした。

    大きな枠組みで捉えた場合(四つの体質ではなく、二つの体質(顆粒球優位タイプ/リンパ球優位タイプ))、横軸を対照軸とすれば、上と下に、それら二つの体質を、そして、同様にそれぞれの領域に属する精油を配置して、症状を調整するよう精油を利用する事が可能となる考え方でした。

    2012.07.24 抗炎症作用と電子座標系グラフ上の芳香成分類との関係

    前述した「体質」が、電子座標系グラフ上のどの領域に分類され、その「体質」の「気質特性」が、同じく電子座標系グラフ上のどの領域へ作用しやすい傾向にあるのかを考えながら、各々の「体質」と「気質特性」との関連性を理解し、かつ、電子座標系グラフに配置された精油のうち、どの精油がその傾向を調整するために役に立つのかを「視覚的に概観できる」ように「精油のマトリクスナビゲーションシステム」を使いながら考えたいと思います。

    アロマテラピーのセミナーでは、独自に作成した「精油のマトリクスデータシート」を利用したWebセミナーを予定しています。

    植物療法(フィトテラピー)では、利用する植物素材の選択肢として「ハーブ」やアロマテラピーで利用する「精油」などがありました。

    このマトリクスデータシート上に、精油の持っている様々な要素を組み込み、上記に示した「三つの作用」を利用する事で、「目的達成のための戦略」として、どのように精油を利用していったらよいのかを学んでいただきたいと思います。

    その考え方が、オリジナルの「精油のマトリクスナビゲーションシステム」でした。

    下の資料は、「精油のマトリクスデータシート」ですが、このマトリクスデータシートには、様々な要素が組み込まれていました。

    このシートは、電子座標系グラフを意識し、中央に、芳香成分類と、その芳香成分類に属する芳香分子を配置し、まず第一に、電子座標系グラフの領域に分類されるそれら芳香成分類だけを概観できるようにすることで、

    ○ 電子座標系グラフのそれぞれの領域に分類される芳香成分類の、特に
    ・鎮静・リラックス作用(マイナスに耐電)を示すかどうか
    ・刺激・活性作用(プラスに帯電)を示すかどうか

    を理解し、また、

    ○ 芳香成分類の
    ・主な作用

    を捉える事で、精油の持っている心身に対しての多面的な働きを、どのような条件において利用出来るのかを判断し、必要とあれば、芳香分子にまで目を向ける事で、さらなる詳細な諸条件に対応できるように考察することが可能でした。

    2017.12.04 電子座標系グラフに対応した精油のマトリクスシート
    2017.11.25 精油のマトリクスナビゲーションシステム
    2017.07.17 梅雨の曇り空の中野菜畑の草取り 2017(精油資料の再構築)
    2017.01.09 電子座標系グラフで表現される芳香成分類と体質との相関関係を考慮した精油資料の再改良

    今回は、呼吸器系の疾患を考えた場合、非常に汎用性のある精油を、マトリクスデータシートに配置してみました。

    ○ 注意
    ・各精油の芳香成分類の数値は、公開されている成分分析表に記載されている実数値です
    ・各芳香成分類に属する芳香分子の数値は、ケモタイプ精油事典 Ver.8 の平均的含有量の最高値です
    ・○印は、その他の成分として記載されている芳香分子で、固有作用を有すか、又は、重要と思われる分子のみを記載しています

    20181116EoDataMX

    2018.10.07 東京で開催されたアロマテラピーセミナーでは、身体の不調を、ケモタイプ精油を利用する場合に「目的達成のための戦略」という概念を使った説明がなされていました。

    2018.10.07 アロマテラピーセミナー 2018(アレルギー及び自己免疫疾患)

    この「目的達成のための戦略」という概念は、先ほども出て来ましたが、精油の持っている心身に対しての多面的な働きを、心身の不調の直接的な要因や、その要因によって引き起こされている様々な症状に対して、「どのような戦略を立ててて」それらの要因や症状を解決してあげればよいのか(目的達成)を考える事でした。

    「呼吸器系の疾患」を例にあげていましたが、

    ● 抗生物質(生に抗う物質)
    ・ 病原菌 ◎
    ・ 生体 ×(副作用)
    ● 精油
    ・病原菌 ○
    → 抗菌、抗ウィルス、抗真菌の各作用
    ・生体 ○
    → 免疫系の調整や刺激(免疫調整、免疫刺激、神経強壮、神経バランス回復などの各作用)
    → 生体に起こる様々な症状の改善(去痰、抗カタル、抗炎症、鎮静、鎮痛、鎮痙れん、うっ滞除去・・・などの各作用)

    という考え方で、「目的達成のための戦略」を立てる事ができるかと思います。

    今回登場した五つの精油を見ていくと、まず、ブラックスプルース Picea mariana を除き、他の四つの精油の共通する芳香成分類や芳香分子には、

    ○ 四つの精油
    ・ローズマリー シネオール Rosmarinus officinalis cineole
    ・ユーカリ ラディアタ Eucalyptus radiata
    ・ラヴィンツァラ Cinnamomum camphora (Ex. Ravensara aromatica
    ・ローレル Laurus nobilis
    ○ 酸化物類(主な作用 ~ 去痰、抗カタル、抗ウィルス、免疫調整、抗菌、抗寄生虫の各作用)
    ・1,8シネオール(固有作用 ~ 免疫調整、抗炎症の各作用)

    がありました。この芳香成分類や芳香分子には「目的達成のための戦略」に合致する内容の主な作用や固有作用を持っていました。

    次の着眼点は、それら四種類の精油には、

    ○ モノテルペンアルコール類
    ・主な作用 ~ 抗菌、抗ウィルス、抗真菌、免疫調整、神経強壮、抗寄生虫の各作用
    ○ モノテルペン炭化水素類
    ・主な作用 ~ うっ滞除去、抗炎症、コーチゾン様、抗ウィルス、抗菌の各作用

    の芳香成分類が含まれていました。これらの主な作用もまた「目的達成のための戦略」に必要な作用でした。

    当然のことながら、上記に示した酸化物類、そして、モノテルペンアルコール類やモノテルペン炭化水素類の含有量には、それぞれの精油によって違いはありますが、「目的達成のための戦略」に、どのような戦略を優先させるのかによって、どの精油を選択するかを決める場合に、とても有効な指標として考える事ができました。

    また、固有作用を有する芳香分子にも着目することで、さらに詳細な戦略を立てる事も可能となります。

    そして、四つの精油を「目的達成のための戦略」として、さらに、その戦略を推し進めていく上においての選択条件となる芳香成分類が、二つの精油にそれぞれ存在していました。

    それは、

    ○ ローズマリー シネオール Rosmarinus officinalis cineole
    ・ケトン類(主な作用 ~ 粘液溶解、脂肪溶解、胆汁分泌促進、去痰、瘢痕形成(創傷治癒)の各作用)
    ○ ローレル Laurus nobilis
    ・エステル類(主な作用 ~ 鎮痙れん、神経バランス回復、鎮静、鎮痛、抗炎症、血圧降下の各作用)

    でした。これらの精油を考えた場合、「目的達成のための戦略」に、どの精油がさらに有効に利用できるのかを考えるための要件となっていきます。

    また、ブラックスプルース Picea mariana には、モノテルペン炭化水素類とエステル類という、樹木系に焦点を当てた場合、非常にユニークな芳香成分類の組合せが存在していました。

    2009.02.27 主な樹木系の精油と芳香成分類

    また、ブラックスプルース Picea mariana と同じような芳香成分類の組合せとして、カナディアンヘムロック Tsuga canadensis というケモタイプ精油もありました。

    2016.11.04 北海道から届いた一足早い精油のクリスマスプレゼント 2016

    今までの「目的達成のための戦略」は、一つの例として「呼吸器系の疾患」に対しての考え方を示したものでしたが、これらの考え方は、

    ○ ケモタイプ精油を中心として
    ・電子座標系グラフ上における領域(芳香成分類 又は 精油そのもの)
    ・中に含まれている芳香成分類や芳香分子を考え、

    目的達成のための戦略」として、どの精油を使えば、その目的達成が可能となるのか、という精油の選択にも、非常に幅広く利用することが可能でした。

    下の資料は、今回登場した五つの精油について、精油のマトリクスデータシートから、電子座標系グラフ上に、それぞれの精油に含まれる共通の芳香成分類、並びに、特徴のある他の芳香成分類を配置することで、「目的達成のための戦略」に、どの精油が最適なのかを選択するための手助けとなるように、再配置したものです。

    2018.12.06 精油のマトリクスデータシートの3D化

    20181206EoData3D

    もう少し、グラフを自由自在に扱える事ができるのであれば、さらにわかりやすいグラフを示す事ができたのですが、それでも、かなり視覚的に捉える事ができました。

    本当は、A領域・B領域・C領域・D領域にグループ分けされるそれぞれの芳香成分類に視点を当てて、それらの芳香成分類の色でグラフを作成したかったのですが、配列が乱れてしまいました。

    そのため、それぞれの精油に視点が当てられ、精油別の色づけがされた形となり、本来の目的には、適さないかもしれませんが、それらの事を考慮して、上記のグラフを参照いただければ幸いです。

    従来のマトリクスデータシートでは、行列(縦横)のマトリクス(セル)に、それぞれの芳香成分類(あるいは精油)の平均的含有量が数値(%率)で表現されていました。

    上のグラフのさらに上のマトリクスデータシートがそれに当たりましたが、マトリクス(セル)に現された平均的含有量をグラフ化して、3D で表現できるよう現したのが、上記のグラフでした。

    こうすることで、イメージで、

    ○ A領域とB領域に分類される芳香成分類
    ・これらの領域に分類される芳香成分類は鎮静、リラックスの作用(マイナスに帯電)が期待できる
    ・上のグラフでは、マイナスに帯電している領域に分類
    → A領域に分類されるテルペン系アルデヒド類、ケトン類
    → B領域に分類されるエステル類
    ○ C領域とD領域に分類される芳香成分類
    ・これらの領域に分類される芳香成分類は刺激、活性の作用(プラスに帯電)が期待できる
    ・上のグラフでは、プラスに帯電している領域に分類
    → C領域に分類されるモノテルペンアルコール類など
    → D領域に分類されるフェノールメチルエーテル類、酸化物類、モノテルペン炭化水素類、セスキテルペン炭化水素類 + など

    という関連性を、視覚的に捉える事ができました。

    このように視覚的に捉えられた 3D で表現される情報と、先ほど示した(上のグラフのさらに上のマトリクスデータシート)マトリクスデータシートの読み取り方を採用すれば、「目的達成のための戦略」を容易に読み取る事が可能になるかと思います。

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  •   これらアロマテラピーにおける精油のマトリクスデータシートを利用し、「目的達成のための戦略」として、どの「精油」を選択すれば最良な結果を得ることができるのかを、先ほどの植物性素材としての「ハーブ」とともに、同次元でアプローチできるようなWebセミナーを行う予定です。

    このように、「精油のマトリクスナビゲーションシステム」を利用すると、様々な用途に拡大することが可能となりそうです。

    下の資料は、「32種類の精油に含まれる芳香成分類と電子座標系グラフに対応したマトリクスデータシート」で、各々の精油の禁忌事項や注意事項をまとめたものです。

    20171204電子座標系グラフに対応したマトリクス表禁忌注意事項

    このように、マトリクスデータシートには、各々の精油の禁忌事項や注意事項も同じレベルで表現でき、何故、これらの事項があるのかを、芳香成分類や芳香分子にまでさかのぼって考えることができました。

    下の資料は、同じく、芳香成分類や芳香分子を電子座標系グラフに対応したマトリクスデータシートで表現した「簡易版」と「詳細版」の資料です。

    芳香成分類や芳香分子の主な作用や固有作用を省けば、少ないデータ量で凝縮でき、かつ概観することが可能となります。

    詳細が知りたければ、「詳細版」へ戻って、主な作用や固有作用を考えながら、再び概観できる「簡易版」へと目を向ける事が可能となります。

    概観出来る事は、多くの事象を全体的に捉えて様々な条件に対応できる精油を、容易に探し出す事につながっていきます。

    20171204電子座標系グラフに対応したマトリクス表1 20171204電子座標系グラフに対応したマトリクス表2

    下の資料も、アロマテラピーセミナー用の資料ですが、二種類の「精油のマトリクスデータシート」が写っています。

    20171204電子座標系グラフに対応したマトリクス表5 20171204電子座標系グラフに対応した精油のマトリクスシート2

    一つの資料では、A領域に属する精油 3種類に含まれる芳香成分類と電子座標系グラフに対応したマトリクスシートから、それらの精油の作用を知る事を目的とするものでした。

    そのために、全体像を把握するという一番大切な考え方を、「A領域」に属する精油に「限定して」マトリクスシートを作成したのが、上の資料、左です。

    全体像を把握するという概観性には、多少かけるかもしれませんが、実は、このように絞り込むことによって、同じ「A領域」に分類される精油、とどのつまりが、テルペン系アルデヒド類やケトン類を非常に多く含有している、或いは、この領域に分類される精油に、そのスポットライトが当てられている事になります。

    その事によって、ある目的に対してのテルペン系アルデヒド類やケトン類の使い方や条件を理解しつつ、同じ「A領域」に属する数種類の精油から、体調や肌の条件によって、どのようにそれらの精油を使い分ける事が可能となるのかを、他の芳香成分類や芳香分子を概観することで導き出しやすくしてくれます。

    このような思考や選択過程は、まずは、全体像を捉え、そして、その全体像から的を絞って、体調や肌をどのようにすれば改善できるのかという目的に対して、とても有効な解決方法を導き出してくれると思います。

    そして、特に視覚性をよくするために、電子座標系グラフ上に精油の含む芳香成分類や芳香分子を配置して、それぞれの平均的含有量や、主な作用、そして、固有作用を表現したのが、二つ目の資料で、上の資料、右です。

    これらは「精油のマトリクスデータシート」と呼ばれ、シートでは、四つの領域が表現され、それぞれの領域に属している芳香成分類や芳香分子の平均的含有量、そして、主な作用や固有作用を記載しています。

    これらの考え方は、アロマテラピーにおける精油の化学を包括的に理解し、かつ、戦略的に利用可能な「精油のマトリクスナビゲーションシステム」の一つでした。

    大変長くなりましたが、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

    これらの考え方を中心に、植物療法(フィトテラピー)とアロマテラピーの「Webセミナー(案) 」を 2023.04月頃から始めて行きたいと思います。

    今回のセミナーでは、全て、一レッスン単位で受講可能とし、一レッスン単位は 2時間、そして、その価格は 11,000円(税別 10,000円)を予定していました。

    事前のお問い合わせは、メールなどでお問い合わせいただければ幸いです。

    秋田アロマテラピースクール問い合わせ(外部リンク)

    なお、「今回の内容や資料 」 は、「秋田アロマテラピースクールのオリジナル」です。

    したがって、個人の勉強や当セミナー受講のための参考にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。

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    • それらの費用は受講料に含まれております。

3. 1単位のみの受講の場合

    • 受講記録により、12単位を全て修了された場合にのみ、上記要件同様の修了試験を実施後、認定証を発行いたします。

秋田アロマテラピースクール認定

アロマ アドバイザーWeb講座
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  •   ケモタイプ・アロマテラピーで利用する精油には、「三つの作用」を利用することのできる優れた特徴がありました。

    そして、この「三つの作用を同時に適用」する事を可能とするのは、植物素材の中で唯一「精油」だけでした。

    その三つの作用とは、

    1. 体質に合った精油の作用(電子座標系グラフ)
    2. 嗅覚作用(好きな香り)
    3. 薬理作用(生化学的な作用)

    でした。

    これら精油の持つ特徴を利用する事で、「体質や条件に応じた精油」の選択をスムーズに行い、それら目的にあった複数の精油の「香り」の中から、好みの香りの精油を選択し、その選択された精油の「生化学的な利用法」を考慮に入れながら、適用していくことが可能となります。

    特に、精油の選択に、電子座標系グラフを考慮に入れる事で、神経系、特に自律神経系や内分泌系、そして、免疫系との関連性を時系列的に把握することで、その時々の条件によって、動的に変化する生体の仕組みを関連づけて、精油の果たす役割を「薬理作用」の面から、そして、「嗅覚作用」の面から、さらには、「体質に合った最適な精油の選択」が可能となる考え方を取り入れています。

    電子座標系グラフでは、心身の状態(体質)と、その心身の状態を「調整」する役割を果たすと見られる「精油」との関係を概観することが可能でした。

    大きな枠組みで捉えた場合(四つの体質ではなく、二つの体質(顆粒球優位タイプ/リンパ球優位タイプ))、横軸を対照軸とすれば、上と下に、それら二つの体質を、そして、同様にそれぞれの領域に属する精油を配置して、症状を調整するよう精油を利用する事が可能となる考え方でした。

    2012.07.24 抗炎症作用と電子座標系グラフ上の芳香成分類との関係

    前述した「体質」が、電子座標系グラフ上のどの領域に分類され、その「体質」の「気質特性」が、同じく電子座標系グラフ上のどの領域へ作用しやすい傾向にあるのかを考えながら、各々の「体質」と「気質特性」との関連性を理解し、かつ、電子座標系グラフに配置された精油のうち、どの精油がその傾向を調整するために役に立つのかを「視覚的に概観できる」ように「精油のマトリクスナビゲーションシステム」を使いながら考えたいと思います。

    アロマテラピーのセミナーでは、独自に作成した「精油のマトリクスデータシート」を利用したWebセミナーを予定しています。

    植物療法(フィトテラピー)では、利用する植物素材の選択肢として「ハーブ」やアロマテラピーで利用する「精油」などがありました。

    このマトリクスデータシート上に、精油の持っている様々な要素を組み込み、上記に示した「三つの作用」を利用する事で、「目的達成のための戦略」として、どのように精油を利用していったらよいのかを学んでいただきたいと思います。

    その考え方が、オリジナルの「精油のマトリクスナビゲーションシステム」でした。

    下の資料は、「精油のマトリクスデータシート」ですが、このマトリクスデータシートには、様々な要素が組み込まれていました。

    このシートは、電子座標系グラフを意識し、中央に、芳香成分類と、その芳香成分類に属する芳香分子を配置し、まず第一に、電子座標系グラフの領域に分類されるそれら芳香成分類だけを概観できるようにすることで、

    ○ 電子座標系グラフのそれぞれの領域に分類される芳香成分類の、特に
    ・鎮静・リラックス作用(マイナスに耐電)を示すかどうか
    ・刺激・活性作用(プラスに帯電)を示すかどうか

    を理解し、また、

    ○ 芳香成分類の
    ・主な作用

    を捉える事で、精油の持っている心身に対しての多面的な働きを、どのような条件において利用出来るのかを判断し、必要とあれば、芳香分子にまで目を向ける事で、さらなる詳細な諸条件に対応できるように考察することが可能でした。

    2017.12.04 電子座標系グラフに対応した精油のマトリクスシート
    2017.11.25 精油のマトリクスナビゲーションシステム
    2017.07.17 梅雨の曇り空の中野菜畑の草取り 2017(精油資料の再構築)
    2017.01.09 電子座標系グラフで表現される芳香成分類と体質との相関関係を考慮した精油資料の再改良

    今回は、呼吸器系の疾患を考えた場合、非常に汎用性のある精油を、マトリクスデータシートに配置してみました。

    ○ 注意
    ・各精油の芳香成分類の数値は、公開されている成分分析表に記載されている実数値です
    ・各芳香成分類に属する芳香分子の数値は、ケモタイプ精油事典 Ver.8 の平均的含有量の最高値です
    ・○印は、その他の成分として記載されている芳香分子で、固有作用を有すか、又は、重要と思われる分子のみを記載しています

    20181116EoDataMX

    2018.10.07 東京で開催されたアロマテラピーセミナーでは、身体の不調を、ケモタイプ精油を利用する場合に「目的達成のための戦略」という概念を使った説明がなされていました。

    2018.10.07 アロマテラピーセミナー 2018(アレルギー及び自己免疫疾患)

    この「目的達成のための戦略」という概念は、先ほども出て来ましたが、精油の持っている心身に対しての多面的な働きを、心身の不調の直接的な要因や、その要因によって引き起こされている様々な症状に対して、「どのような戦略を立ててて」それらの要因や症状を解決してあげればよいのか(目的達成)を考える事でした。

    「呼吸器系の疾患」を例にあげていましたが、

    ● 抗生物質(生に抗う物質)
    ・ 病原菌 ◎
    ・ 生体 ×(副作用)
    ● 精油
    ・病原菌 ○
    → 抗菌、抗ウィルス、抗真菌の各作用
    ・生体 ○
    → 免疫系の調整や刺激(免疫調整、免疫刺激、神経強壮、神経バランス回復などの各作用)
    → 生体に起こる様々な症状の改善(去痰、抗カタル、抗炎症、鎮静、鎮痛、鎮痙れん、うっ滞除去・・・などの各作用)

    という考え方で、「目的達成のための戦略」を立てる事ができるかと思います。

    今回登場した五つの精油を見ていくと、まず、ブラックスプルース Picea mariana を除き、他の四つの精油の共通する芳香成分類や芳香分子には、

    ○ 四つの精油
    ・ローズマリー シネオール Rosmarinus officinalis cineole
    ・ユーカリ ラディアタ Eucalyptus radiata
    ・ラヴィンツァラ Cinnamomum camphora (Ex. Ravensara aromatica
    ・ローレル Laurus nobilis
    ○ 酸化物類(主な作用 ~ 去痰、抗カタル、抗ウィルス、免疫調整、抗菌、抗寄生虫の各作用)
    ・1,8シネオール(固有作用 ~ 免疫調整、抗炎症の各作用)

    がありました。この芳香成分類や芳香分子には「目的達成のための戦略」に合致する内容の主な作用や固有作用を持っていました。

    次の着眼点は、それら四種類の精油には、

    ○ モノテルペンアルコール類
    ・主な作用 ~ 抗菌、抗ウィルス、抗真菌、免疫調整、神経強壮、抗寄生虫の各作用
    ○ モノテルペン炭化水素類
    ・主な作用 ~ うっ滞除去、抗炎症、コーチゾン様、抗ウィルス、抗菌の各作用

    の芳香成分類が含まれていました。これらの主な作用もまた「目的達成のための戦略」に必要な作用でした。

    当然のことながら、上記に示した酸化物類、そして、モノテルペンアルコール類やモノテルペン炭化水素類の含有量には、それぞれの精油によって違いはありますが、「目的達成のための戦略」に、どのような戦略を優先させるのかによって、どの精油を選択するかを決める場合に、とても有効な指標として考える事ができました。

    また、固有作用を有する芳香分子にも着目することで、さらに詳細な戦略を立てる事も可能となります。

    そして、四つの精油を「目的達成のための戦略」として、さらに、その戦略を推し進めていく上においての選択条件となる芳香成分類が、二つの精油にそれぞれ存在していました。

    それは、

    ○ ローズマリー シネオール Rosmarinus officinalis cineole
    ・ケトン類(主な作用 ~ 粘液溶解、脂肪溶解、胆汁分泌促進、去痰、瘢痕形成(創傷治癒)の各作用)
    ○ ローレル Laurus nobilis
    ・エステル類(主な作用 ~ 鎮痙れん、神経バランス回復、鎮静、鎮痛、抗炎症、血圧降下の各作用)

    でした。これらの精油を考えた場合、「目的達成のための戦略」に、どの精油がさらに有効に利用できるのかを考えるための要件となっていきます。

    また、ブラックスプルース Picea mariana には、モノテルペン炭化水素類とエステル類という、樹木系に焦点を当てた場合、非常にユニークな芳香成分類の組合せが存在していました。

    2009.02.27 主な樹木系の精油と芳香成分類

    また、ブラックスプルース Picea mariana と同じような芳香成分類の組合せとして、カナディアンヘムロック Tsuga canadensis というケモタイプ精油もありました。

    2016.11.04 北海道から届いた一足早い精油のクリスマスプレゼント 2016

    今までの「目的達成のための戦略」は、一つの例として「呼吸器系の疾患」に対しての考え方を示したものでしたが、これらの考え方は、

    ○ ケモタイプ精油を中心として
    ・電子座標系グラフ上における領域(芳香成分類 又は 精油そのもの)
    ・中に含まれている芳香成分類や芳香分子を考え、

    目的達成のための戦略」として、どの精油を使えば、その目的達成が可能となるのか、という精油の選択にも、非常に幅広く利用することが可能でした。

    下の資料は、今回登場した五つの精油について、精油のマトリクスデータシートから、電子座標系グラフ上に、それぞれの精油に含まれる共通の芳香成分類、並びに、特徴のある他の芳香成分類を配置することで、「目的達成のための戦略」に、どの精油が最適なのかを選択するための手助けとなるように、再配置したものです。

    2018.12.06 精油のマトリクスデータシートの3D化

    20181206EoData3D

    もう少し、グラフを自由自在に扱える事ができるのであれば、さらにわかりやすいグラフを示す事ができたのですが、それでも、かなり視覚的に捉える事ができました。

    本当は、A領域・B領域・C領域・D領域にグループ分けされるそれぞれの芳香成分類に視点を当てて、それらの芳香成分類の色でグラフを作成したかったのですが、配列が乱れてしまいました。

    そのため、それぞれの精油に視点が当てられ、精油別の色づけがされた形となり、本来の目的には、適さないかもしれませんが、それらの事を考慮して、上記のグラフを参照いただければ幸いです。

    従来のマトリクスデータシートでは、行列(縦横)のマトリクス(セル)に、それぞれの芳香成分類(あるいは精油)の平均的含有量が数値(%率)で表現されていました。

    上のグラフのさらに上のマトリクスデータシートがそれに当たりましたが、マトリクス(セル)に現された平均的含有量をグラフ化して、3D で表現できるよう現したのが、上記のグラフでした。

    こうすることで、イメージで、

    ○ A領域とB領域に分類される芳香成分類
    ・これらの領域に分類される芳香成分類は鎮静、リラックスの作用(マイナスに帯電)が期待できる
    ・上のグラフでは、マイナスに帯電している領域に分類
    → A領域に分類されるテルペン系アルデヒド類、ケトン類
    → B領域に分類されるエステル類
    ○ C領域とD領域に分類される芳香成分類
    ・これらの領域に分類される芳香成分類は刺激、活性の作用(プラスに帯電)が期待できる
    ・上のグラフでは、プラスに帯電している領域に分類
    → C領域に分類されるモノテルペンアルコール類など
    → D領域に分類されるフェノールメチルエーテル類、酸化物類、モノテルペン炭化水素類、セスキテルペン炭化水素類 + など

    という関連性を、視覚的に捉える事ができました。

    このように視覚的に捉えられた 3D で表現される情報と、先ほど示した(上のグラフのさらに上のマトリクスデータシート)マトリクスデータシートの読み取り方を採用すれば、「目的達成のための戦略」を容易に読み取る事が可能になるかと思います。

秋田アロマテラピースクール認定

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講座概要案

 

 
  •   これらアロマテラピーにおける精油のマトリクスデータシートを利用し、「目的達成のための戦略」として、どの「精油」を選択すれば最良な結果を得ることができるのかを、先ほどの植物性素材としての「ハーブ」とともに、同次元でアプローチできるようなWebセミナーを行う予定です。

    このように、「精油のマトリクスナビゲーションシステム」を利用すると、様々な用途に拡大することが可能となりそうです。

    下の資料は、「32種類の精油に含まれる芳香成分類と電子座標系グラフに対応したマトリクスデータシート」で、各々の精油の禁忌事項や注意事項をまとめたものです。

    20171204電子座標系グラフに対応したマトリクス表禁忌注意事項

    このように、マトリクスデータシートには、各々の精油の禁忌事項や注意事項も同じレベルで表現でき、何故、これらの事項があるのかを、芳香成分類や芳香分子にまでさかのぼって考えることができました。

    下の資料は、同じく、芳香成分類や芳香分子を電子座標系グラフに対応したマトリクスデータシートで表現した「簡易版」と「詳細版」の資料です。

    芳香成分類や芳香分子の主な作用や固有作用を省けば、少ないデータ量で凝縮でき、かつ概観することが可能となります。

    詳細が知りたければ、「詳細版」へ戻って、主な作用や固有作用を考えながら、再び概観できる「簡易版」へと目を向ける事が可能となります。

    概観出来る事は、多くの事象を全体的に捉えて様々な条件に対応できる精油を、容易に探し出す事につながっていきます。

    20171204電子座標系グラフに対応したマトリクス表1 20171204電子座標系グラフに対応したマトリクス表2

    下の資料も、アロマテラピーセミナー用の資料ですが、二種類の「精油のマトリクスデータシート」が写っています。

    20171204電子座標系グラフに対応したマトリクス表5 20171204電子座標系グラフに対応した精油のマトリクスシート2

    一つの資料では、A領域に属する精油 3種類に含まれる芳香成分類と電子座標系グラフに対応したマトリクスシートから、それらの精油の作用を知る事を目的とするものでした。

    そのために、全体像を把握するという一番大切な考え方を、「A領域」に属する精油に「限定して」マトリクスシートを作成したのが、上の資料、左です。

    全体像を把握するという概観性には、多少かけるかもしれませんが、実は、このように絞り込むことによって、同じ「A領域」に分類される精油、とどのつまりが、テルペン系アルデヒド類やケトン類を非常に多く含有している、或いは、この領域に分類される精油に、そのスポットライトが当てられている事になります。

    その事によって、ある目的に対してのテルペン系アルデヒド類やケトン類の使い方や条件を理解しつつ、同じ「A領域」に属する数種類の精油から、体調や肌の条件によって、どのようにそれらの精油を使い分ける事が可能となるのかを、他の芳香成分類や芳香分子を概観することで導き出しやすくしてくれます。

    このような思考や選択過程は、まずは、全体像を捉え、そして、その全体像から的を絞って、体調や肌をどのようにすれば改善できるのかという目的に対して、とても有効な解決方法を導き出してくれると思います。

    そして、特に視覚性をよくするために、電子座標系グラフ上に精油の含む芳香成分類や芳香分子を配置して、それぞれの平均的含有量や、主な作用、そして、固有作用を表現したのが、二つ目の資料で、上の資料、右です。

    これらは「精油のマトリクスデータシート」と呼ばれ、シートでは、四つの領域が表現され、それぞれの領域に属している芳香成分類や芳香分子の平均的含有量、そして、主な作用や固有作用を記載しています。

    これらの考え方は、アロマテラピーにおける精油の化学を包括的に理解し、かつ、戦略的に利用可能な「精油のマトリクスナビゲーションシステム」の一つでした。

    大変長くなりましたが、最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

    これらの考え方を中心に、植物療法(フィトテラピー)とアロマテラピーの「Webセミナー(案) 」を 2023.04月頃から始めて行きたいと思います。

    今回のセミナーでは、全て、一レッスン単位で受講可能とし、一レッスン単位は 2時間、そして、その価格は 11,000円(税別 10,000円)を予定していました。

    事前のお問い合わせは、メールなどでお問い合わせいただければ幸いです。

    秋田アロマテラピースクール問い合わせ(外部リンク)

    なお、「今回の内容や資料 」 は、「秋田アロマテラピースクールのオリジナル」です。

    したがって、個人の勉強や当セミナー受講のための参考にご利用いただくのは大変結構な事なのですが、その範囲を超えてのご使用は「著作権法上の問題に抵触する場合があります」ので、くれぐれもご注意をお願い致します。